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夏の途中

Unweaving the Light

青空を見上げた瞬間

風が僕らのあいだを通り抜け


飛ばされそうになる帽子を押さえたら

光とよせる波のつめたさを感じて


透き通る瞳で覗き込まれると

まるですべて見透かされてるようで


変わらないね、その後の言葉は聞きとれずに

心のなかに広がっていった


気持ちが打ち解けたら上手く伝えられるけれど

時間は浮かべたボートを押し流して行く


次第に風はやんで行き あの夏の午後に戻る

還らない季節が移り変わるのを感じながら


そして君がいなくなった今も

太陽はそこで輝いている

この海が夏の終わりを告げた後も



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