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君がいた場所
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10月の空

あの夏の光

広げていた手帳のページをめくって

君は昨日をふり返る

夏の日の出来事を ひとつづつ確かめるように


シートの上に揺れる 樹々は陰を落とす

あの夏の光を いまでもはっきりと思い出せる

誰かと話しているときに見せる


無防備な横顔

バスの中でいつの間にか

君は彼の仕草を目で追っていた


あの日の言葉ひとつで

変えられた未来が あったかもしれないのに

君は何も言えずにただその夏を過ごした


それから季節は変わったのに

あの夏の光だけが 今でも瞳の奥に焼きついたまま

窓を開けると 風の匂いと眩しさに

君はもう一度その瞳を閉じた



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